110番通報した端末から現場映像を警察に送信 試験的に導入
110番通報をした人のスマートフォンなどから、事件や事故の現場の映像を送ってもらうシステムについて、今月から全国の警察が試験的に導入します。
このシステムは、110番通報をした際に、スマートフォンやタブレット端末のカメラ機能を使って事件や事故、災害の現場の映像を送ることができるものです。
110番通報を受けた警察が、現場の映像が必要と判断した場合に、通報者に電話をつないだままショートメッセージを送り、その接続先につながると警察の通信指令室と通報者のスマートフォンなどのカメラ機能がつながる仕組みです。映像で現場の状況を把握できるため、初動捜査の迅速化が期待できるということです。
同じようなシステムは兵庫県警がおととしから導入していて、これまでに495件、映像を受理していて、事件に関わった車両や人物の特徴がすぐに分かり、迅速な逮捕につながったケースや事故などの程度や規模がすぐに分かるため、必要な資機材などをあらかじめ検討でき、対応の迅速化につながったということです。
システムは、英語や中国語、韓国語にも対応しているということで、警察庁は試験期間を経て、来年の4月には本格的な導入を目指すとしています。