電話で“認知症の疑い” 測定のサービス開始 無料でAIが判定

21日は認知症への正しい理解と支援を呼びかける世界アルツハイマーデーです。日本でも認知症の早期発見と治療が課題となるなか、大手通信会社が、AI=人工知能を活用し、認知症の疑いがあるかどうかを、電話で測定するサービスを無料で始めました。

大手通信会社が始めたのは、電話をかけたうえで、その日の日付と、自分の年齢を答えるだけで、脳の健康状態をチェックし、認知機能を測定するサービスです。

電話のガイダンスに従って回答すると、AI=人工知能が、声のトーンや回答の速さなど、1000余りの要素を分析し、その場で認知症の疑いがあるかどうか、音声で結果が伝えられます。

判定にかかる時間は、およそ1分で、会社では、軽度の認知症の疑いがあるかどうか、93%の確率でチェックできるとしています。

厚生労働省によりますと、認知症の高齢者は国内で600万人以上いるとされ、2025年には、65歳以上の人の5人に1人に当たるおよそ700万人にのぼると推計されています。
サービスを企画したNTTコミュニケーションズの武藤拓二営業課長代理は、祖父母が認知症になった経験があり「認知症は身近なことにならないと気づけないので、気軽に利用してほしい」と話しています。

このサービスの電話番号は、0120-468ー354で、来年3月末まで無料で利用できます。