これは、理化学研究所の黒田公美チームリーダーなどの研究グループが生物学の専門誌「カレント・バイオロジー」で発表しました。
グループは、生後7か月以下の赤ちゃんとその母親21組に▽だっこして歩く、▽だっこして座る、▽ベビーカーに乗せて動かす、▽ベッドに寝かせるという4種類の動作を行ってもらい、それぞれが泣くことや眠ることに与える影響を調べました。
”だっこして歩く” 効果的 泣く赤ちゃんの寝かしつけ方で研究
泣いている赤ちゃんを寝かしつけるには、だっこして歩くことが効果的だとする研究成果を理化学研究所などのグループが発表しました。また、眠ったあとも5分以上だっこしてからベッドに寝かせると目を覚ましにくくなることも分かったとしていて、研究グループは「科学で育児を支援する方法をもっと見つけたい」としています。
その結果、泣いている赤ちゃんを泣きやませるには、▽だっこして歩く、▽ベビーカーに乗せて動かすという2つの動作が効果的であることが分かりました。
だっこして歩くことは泣いている赤ちゃんを寝かしつけるのにも効果的で、この動作を5分間行った11組の親子ではすべての赤ちゃんが泣き止み、およそ半数は眠ったということです。
だっこして歩くことは泣いている赤ちゃんを寝かしつけるのにも効果的で、この動作を5分間行った11組の親子ではすべての赤ちゃんが泣き止み、およそ半数は眠ったということです。
さらに、眠った赤ちゃんはベッドに寝かされると目を覚ましてしまうことがありますが、赤ちゃんが眠ったあと、5分から8分だっこを続けてからベッドに寝かせると目を覚ましにくくなることも分かりました。
黒田チームリーダーは「親は『夜泣き』のようにはっきりした対処法がないことで育児につまづくことがあるが、たくさんのデータを解析することで赤ちゃんについてよりよく分かるようになる。科学で育児を支援する方法をもっと見つけたい」と話しています。
黒田チームリーダーは「親は『夜泣き』のようにはっきりした対処法がないことで育児につまづくことがあるが、たくさんのデータを解析することで赤ちゃんについてよりよく分かるようになる。科学で育児を支援する方法をもっと見つけたい」と話しています。