試運転はバンコクから隣の県までのおよそ70キロの区間で行われ、沿線では待ち受けた人たちや鉄道ファンが新たに整備された車両が走行する様子を写真に収めていました。
子どもと列車を見に来た女性は「公開されるのを心待ちにしていました。日本で列車に乗ったことはありませんが、タイで乗ることができるので楽しみにしています」と話していました。
タイ国鉄は今後、残りの車両の整備を進め、将来的にはバンコクと観光地アユタヤなどを結ぶ観光列車として運行する計画です。
タイ国鉄 JR北海道から譲渡「キハ183系」を試運転 観光列車に
タイ国鉄がJR北海道から譲り受けた鉄道車両の整備が終わり、試運転が行われました。今後、観光列車として運行されることになっています。
かつて北海道各地を結ぶ特急列車として活躍した「キハ183系」は去年17両がJR北海道からタイ国鉄に譲渡され、冷房装置の強化や車輪の幅の調整などの整備が行われています。
このうち3両の整備がこのほど終わり、6日、試運転が行われました。
車両は、外装や座席番号表などの車内の装備品も日本で運行されていた当時のまま残されています。
新型コロナウイルスの感染拡大前は、タイでは北海道観光が人気だったことから、タイにいながら、北海道の旅の雰囲気を味わってもらおうと残されたということです。