「訳ありケーキ」 自販機で半額で販売 廃棄ほぼゼロに 松江

「食品ロス」を減らそうと、島根県松江市の洋菓子店が売れ残った商品などを「訳ありケーキ」と名付けて半額程度で自動販売機で販売し、人気を集めています。

松江市上乃木にある洋菓子店は、通常の商品に加えて売れ残った商品や形が不ぞろいなケーキなどを箱詰めして「訳ありケーキ」と名付け、8月半ばから冷蔵の自動販売機で販売を始めました。
価格は通常の半額の500円前後で、自動販売機は商品が見えない構造になっていてどんなケーキが入っているか想像しながら購入できるのも楽しみの一つだということです。

この店は、食品が廃棄されるいわゆる「食品ロス」や従業員の労働時間を削減する一環として、自動販売機の導入を決めました。
廃棄するケーキはほぼゼロになり、また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のあと価格が高騰している小麦などの原材料価格の高騰分を一部補う効果もあるということです。

洋菓子店「クロード」製造部の佐川達也部長は「少しでもお客様に喜んでいただければ、大変うれしい」と話しています。

自動販売機は毎日、午前8時半から午後9時まで利用できるということです。