ロシアによる軍事侵攻から24日で半年 市民5500人超が死亡

ウクライナでロシアによる軍事侵攻が始まってから24日で半年となりますが、国連人権高等弁務官事務所は、ウクライナでこれまでに少なくとも5500人を超える一般市民が死亡したと発表し、軍事侵攻の長期化で犠牲者がさらに増えることが懸念されています。

ロシア国防省は22日も南東部ザポリージャ州や南部ミコライウ州、そして東部のハルキウ州やドネツク州など、各地をミサイルで攻撃し、ウクライナ軍の指揮所や装甲車などを破壊したと主張しました。

これに対し反転攻勢を目指すウクライナ軍は、南部ヘルソン州で、ロシア側が占拠していた橋を攻撃したとするなど、ロシアによる軍事侵攻が始まってから24日で半年となる中、依然として攻防が続いています。

国連人権高等弁務官事務所は、軍事侵攻の開始以降、今月21日までに、ウクライナで少なくとも5587人の一般市民が死亡したと発表しました。

犠牲者の多くは、砲撃や空爆などで命を落としたということですが、国連人権高等弁務官事務所は激しい戦闘が行われた地域では死傷者の数が正確に把握できないとして、実際の死者数はこの人数を大きく上回るという見方を示しています。

軍事侵攻の長期化で犠牲者がさらに増えることが懸念されています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日に公開した動画で「残酷な者たちは、180日間、私たちの国のあらゆる場所で攻撃をやめていない。これまでにウクライナに対して使用した巡航ミサイルの数は3500発近くになる」と述べ、ロシアを厳しく批判しました。