新型コロナ 児童や生徒などの感染 7月は約27万人 前月の5倍に

7月に新型コロナウイルスに感染した全国の児童や生徒などの数が、前の月の5倍に増えて、およそ27万人に上り、過去最多となったことが分かりました。

文部科学省は、幼稚園と小中学校、高校、特別支援学校などに通う子どもたちの感染状況を毎月まとめて公表しています。

それによりますと、第7波の感染が広がった7月に感染が確認された子どもは、前の月の5倍に増えて、26万9468人となり、ことし2月の25万1469人を抜いて過去最多となりました。

7月の内訳を見ると、
▼小学校が14万7698人と全体の半数以上を占めたほか、
▼中学校が6万5159人、
▼高校が4万8605人などとなっています。

学校の種類ごとに感染経路を分析したところ、
▼最も多かったのが「不明」で、小学校と中学校の64%、高校の59%を占めました。
▼次いで多かったのが「家庭内感染」で、幼稚園と特別支援学校の30%台、小中学校と高校の20%台を占めました。
▼「学校内感染」は、高校の17%を占め、中でも部活動での感染が多くを占めました。

一方、文部科学省は、先週の19日、新型コロナ対策のガイドラインを改定し、「学級内で複数の感染者が出た場合」としている学級閉鎖の基準について、それぞれの家庭内で感染したケースなど、感染経路に関連がない場合は、学級閉鎖の必要がないと追記し、教育委員会などに通知しました。

今後の感染対策について文部科学省は「厳しい感染状況が続く中、夏休み明けに向けて、感染対策を徹底してもらうとともに、学びの継続のため、感染状況や子どもへの影響を踏まえた、柔軟な対応をしてもらいたい」としています。