こうした中、真道選手は7日、大阪府枚方市で行われた所属ジムの興行でJBCの関係者やコミッションドクターなどが見守るなか、同じ所属ジムの選手を相手に公開スパーリングを行いました。
真道選手のプロテストをめぐっては、これまで国内で戸籍の性別を変えた選手がプロテストを受けたケースがなく、JBCが慎重にルール作りを進めていて、まだ時間がかかる見通しです。
JBCは7日のスパーリングの状況なども踏まえ、ジェンダーに関する規定をルールにどう盛り込むかなどを決めることにしています。
公開スパーリングを終えた真道選手は「プロテストではなくてもリングを楽しめた。逆に時間があることをプラスに考えて、リングでいいパフォーマンスをできる選手を目指して努力したい」と先を見据えました。
また、所属するグリーンツダジムの本石昌也会長は「プロテストをやりたかったという気持ちはあるがチャンスをいただいたと捉えている。公式のリングで試合ができるよう諦めずに取り組んでいく」と話していました。
ボクシング 男性としてプロ目指す真道ゴー 公開スパーリング
女性のプロボクシング選手として世界チャンピオンになったあと性別適合手術を受け男性としてプロを目指す真道ゴー選手が、JBC=日本ボクシングコミッションの関係者の前で公開スパーリングを行い、「リングでいいパフォーマンスができる選手を目指して努力したい」と先を見据えました。
真道選手はWBC=世界ボクシング評議会の女子フライ級チャンピオンになるなど女性の選手として活躍したあと、2017年に引退し、性別適合手術を受けました。
去年からは男性としてプロ選手を目指して練習を再開し、ことし4月には日本プロボクシング協会が真道選手がプロテストを受けられるよう、プロボクシングを統括するJBCに嘆願書を提出するなど支援の動きが広がっています。