「災害時の熱中症対策」専用サイトに公開 環境省
環境省は、災害時の慣れない環境や片づけなどの作業によって熱中症のリスクが高まるとして、災害時の熱中症対策を専用のサイトに公開し、注意を呼びかけています。
環境省などがまとめた注意点によりますと、災害時は避難生活などの慣れない環境による疲れや栄養不足などで、熱中症のリスクが高まる可能性があると指摘しています。
そのため、停電が発生し復旧の見通しが立たない場合は、高齢者や子ども、それに障害がある人など熱中症リスクが高い人は、冷房設備が稼働している避難所などへの避難を検討してほしいとしています。
また、車の中で宿泊する場合には、日陰や風通しの良い場所を選んで断熱シートなどを活用するほか、乳幼児を車の中に1人にしないよう呼びかけています。
さらに、屋外ではマスクの着用によって熱中症のリスクが高まるため、人との距離が確保でき会話をほとんどしない場合はマスクをはずすほか、片づけ作業をする場合には暑い時間帯は避け、できるだけ2人以上で作業して互いの体調を確認し合ってほしいとしています。
そして、熱中症が疑われる場合の応急処置として服をゆるめて風通しを良くし、氷などで首やわきの下、足の付け根を集中的に冷やす方法を紹介しています。
環境省は、大雨の被害を受けた山形県と新潟県の自治体に対して熱中症対策に留意するよう周知する方針です。