JR九州 特急列車120本運休へ コロナ感染拡大 乗務員確保難しく

JR九州は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、列車の運行に必要な運転士など乗務員の確保が難しい状況となったため、7月27日から8月5日にかけて、特急列車合わせて120本を運休すると発表しました。

JR九州によりますと、新型コロナに感染したり濃厚接触者となったりして、7月25日の時点で、運転士と車掌合わせて38人が、自宅待機などで業務ができない状態になっているということです。

このため、今後列車の運行に必要な乗務員の確保が難しいとして、7月27日から8月5日までの期間、一部の特急列車を運休とすることを決めました。

運休となるのは、
▼博多と大分を結ぶ特急「ソニック」の上下線合わせて100本、
▼博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」の上下線合わせて20本です。

JR九州では、運休によって旅行などを取りやめる人に対しては、手数料を無料として払い戻しに応じるとしています。

JR九州は、今後の感染状況によっては運休の期間を延長する可能性もあるとして、ホームページなどで最新の情報を確認してほしいとしています。

JR九州は「お客さまにはご不便をおかけすることを心よりおわび申し上げます」としています。

利用者からは驚きや不安の声

JR博多駅では利用者の間から驚きや不安の声が聞かれました。

特急をよく利用するという40代の女性は「びっくりです。特急に乗って出かけることが多いので、困ります」と話していました。

20代の女子大学生は「通学で駅を利用するので、ここまで感染が広がっていると思うと怖いです。早くコロナが収まってほしい」と話していました。

旅行帰りの70代の女性は「旅行に行くお客さんは増えているように見えるが、こういうことがあると今後は旅行にも行けなくなってしまうのかと考えてしまいます」と話していました。