太平洋横断達成の堀江謙一さん「生涯チャレンジャーで」

世界最高齢でヨットによる単独無寄港の太平洋横断を達成した堀江謙一さんが兵庫県西宮市で開かれたセレモニーであいさつし「精神と肉体は完全燃焼しましたが、青春まっただ中でこれからも頑張ります」と話しました。

兵庫県芦屋市在住の海洋冒険家、83歳の堀江謙一さんは、ことし3月末にサンフランシスコを出発してから69日間の航海を経て4日未明、和歌山県と徳島県の間の紀伊水道に設定したゴールラインを通過し、世界最高齢でヨットによる単独無寄港の太平洋横断を達成しました。

堀江さんは5日、活動拠点の西宮市のヨットハーバーで入国の手続きなどを済ませたあと、2か月余りぶりにヨットを降り、達成を祝うセレモニーであいさつし「お待たせしました。『太平洋ひとりぼっち』の航海で 精神と肉体は完全燃焼しましたが、青春まっただ中でこれからも大器晩成を目指して頑張ります」とスピーチして会場を沸かせました。

集まった人たちは「お帰りなさい」と声をかけたり、花束を手渡したりして偉業達成を祝っていました。

堀江さんが60年前に最初の太平洋横断を達成した際にも花束を渡したという62歳の男性は「命をかけた冒険を83歳で成し遂げたチャレンジ精神に勇気をもらいました」と話していました。

堀江さんは記者会見で「挑戦させていただき、大きな喜びです。『生涯チャレンジャー』で、これからも頑張りたい」と話していました。