119歳 福岡市の田中カ子さん死去 ギネスで世界最高齢に認定

ギネス世界記録で世界最高齢に認定されていた、福岡市の田中カ子さんが(たなか かね)今月19日、老衰のため亡くなりました。119歳でした。

田中カ子さんは明治36年1月2日生まれの119歳で「存命中の世界最高齢」としてギネス世界記録に認定されていました。

田中さんは福岡市内の高齢者施設で生活していましたが、福岡県によりますと、今月19日に老衰のため福岡市内の病院で亡くなったということです。

田中さんはチョコレートと炭酸飲料が好物で、120歳まで元気に暮らすことを目標にしていました。

ことし1月の119歳の誕生日を祝った時に撮影された写真には、両手で花束を持つ田中さんが写っています。

田中さんの孫の英治さんはNHKの取材に対して「去年の末から体調を崩しはじめ、入退院を繰り返していましたが、寝たきりという状況ではなく、病院からは『突然だった』と説明を受けました。急なことだったので驚きました」と話していました。

福岡県 服部知事「長寿への希望と喜びを与えてくださいました」

福岡県の服部知事は「突然の訃報で驚くとともに悲しみに耐えないところです。田中さんは福岡の地で明治から令和まで5つの時代を生き抜いてこられ、県民にも長寿への希望と喜びを与えてくださいました。ご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様にお悔やみを申し上げます」とコメントしています。

福岡市 高島市長「元気に長生きする秘けつ 学ばせていただいた」

福岡市の高島市長は「心より哀悼の意を表します。大好きなチョコレートをほおばってらっしゃった笑顔がきのうのことのように思い出されます。人生100年時代、私たちが元気に長生きする秘けつを学ばせていただきました。明治、大正、昭和、平成、令和と5つの時代を生き、119歳まで自分らしく過ごされた田中カ子さんに改めて心からの敬意を表しますとともに、謹んでお悔やみ申し上げます」とコメントしています。

国内最高齢 大阪の115歳女性に

厚生労働省によりますと、田中さんが亡くなったことで、国内では明治40年生まれの115歳で大阪 柏原市の※巽フサさん(たつみ ふさ)が最高齢となります。

※巽は「己」でなく「巳」