英語の試験では、「話すこと」の技能を確認する出題もあり、4年前の前回はパソコンを使って、USBメモリーに回答の音声を記録していましたが、今回はタブレット端末を使って初めて、出題から回答までオンラインで行われました。
ネットワーク環境が混み合ってトラブルが起きるのを防ぐなどのため、試験を行う期間に幅を持たせ、18日から5月26日までの間に実施することになっています。
英語以外の科目についても、文部科学省は早ければ、再来年度から中学生で先行してオンラインで実施する方針です。
今回の全国学力テストの結果は、ことし7月下旬に公表される予定になっています。
全国学力テスト 中学英語「話す」テスト 初めてオンライン回答
小中学生を対象にした「全国学力テスト」が行われ、ことしは中学の英語の「話す」テストで、音声での回答などが初めてオンラインで実施されました。
全国学力テストは、文部科学省が学力や学習の状況を把握して授業の改善につなげることなどを目的に16年前に始まりました。
ことしは、全国の小学6年生と中学3年生合わせておよそ200万人を対象に「国語」と「算数・数学」が実施され、これに加えて中学生は「英語」も受けています。
永岡文科相「成果や課題を踏まえて取り組む」
永岡文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で、中学の英語の「話す」テストで、音声での回答などが初めてオンラインで行われることについて、「将来的には、その特性や利点を生かした出題が期待される一方で、全国学力テストのような大規模な調査をオンライン方式で実施する場合には、学校などのネットワークへの負荷というものが懸念される。今回の調査を通じて明らかになる成果や課題を踏まえて、CBT=コンピューターを使用したテストにしっかりと取り組んでいきたい」と述べました。