となりのトトロ舞台版 英の最高栄誉オリビエ賞 6部門で賞獲得

イギリス演劇界で最高の栄誉とされるオリビエ賞の授賞式が、2日にロンドンで行われ、宮崎駿監督の人気アニメーション映画「となりのトトロ」の舞台版が、合わせて6つの賞を獲得しました。

「となりのトトロ」の舞台化は、イギリスの歴史ある劇団「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」などが手がけ、去年10月からことし1月にかけて、ロンドンの劇場で上演されました。

2日、ロンドンで授賞式が行われたオリビエ賞では9部門にノミネートされ、「作品賞エンタテインメント部門」や「演出賞」など、合わせて6部門で賞を獲得しました。

このうち、舞台の衣装を手がけたデザイナーの中野希美江さんは「衣装デザイン賞」を受賞しました。

脚本を担当したトム・モートン=スミスさんは「この劇を作るために集まったコミュニティー。1人1人の関与。このような協力関係は見たことがない。それに関われたことは、大変名誉で光栄だと思います」と話していました。

宮崎監督の「となりのトトロ」は、豊かな自然に抱かれて暮らす姉妹が、不思議な「いきもの」と出会い交流を深めていく物語で、1988年に公開されて以降、大きな人気を集めてきました。

舞台化は、映画で音楽を担当した久石譲さんが提案し、宮崎監督が快諾したことで実現したということです。