【動画】動画で残す笑顔の思い出 卒業アルバムをデジタルで

横浜市にある小学校で、この春卒業の児童に「デジタルの卒業アルバム」が贈られます。

子どもたちの表情やクラスの様子などが、写真ではなく動画で収められています。

学校生活で新型コロナの影響を大きく受けた子どもたち。

アルバムに、どんな思いを込めたのでしょうか。

(動画は4分47秒。データ放送ではご覧になれません)

今月13日、横浜市の川和東小学校では、6年生がデジタルの卒業アルバムに載せる動画の撮影をしていました。

アルバム作りは、1月から進めてきました。
この日は1人ずつ、将来の夢や学校生活の思い出をカメラに向かって話しました。

「今から宗木先生の絵を描きます、宗木先生大好き!」

6年生の入江樹莉亜さんは、新型コロナで楽しみにしていた宿泊体験がなくなったときに励ましてくれた先生への思いを語りました。
この3年間、入江さんたちはコロナ禍での学校生活を強いられてきました。

給食中の友達との団らんは消え、みんなで練習していた音楽会も大幅に縮小されました。
「できない場面というのがコロナ禍になってすごく多くなってしまったので、悲しいところはすごく多かったですね。やっぱりどんどんみんなの笑顔が、マスクのせいでコロナのせいで消えてくっていうところはありましたね」
デジタルの卒業アルバムを企画したのは、70年続く老舗のアルバムメーカーです。

このメーカーが卒業アルバムについて高校生に行ったアンケートでは「マスクの写真ばかりで不安」「行事が次々と中止になり、学校生活の写真が少なくなりそう」といった声が多く寄せられました。

動画にすることで、思い出深いアルバムにしてほしいとデジタル版の卒業アルバムの制作を始めました。

これまでに高校や大学など、13の学校から注文がありました。
卒業の日。

6年間、一緒に過ごした仲間たちとも、この日でお別れです。
入江さんは卒業アルバムに載せる動画をみんなで撮影したことも、忘れられない思い出になったといいます。

「撮影したときの様子とかが思い浮かんで、結構泣きそうになったんですけども、ビデオのアルバムも残るっているのは自分にとってはすごい宝物です。中学生になってもこういうことを思い出して頑張れるんじゃないかなって思いました」