ハラール認証基準の「神戸ビーフ」サウジアラビアに初の輸出へ

海外で人気が高まっている高級和牛の「神戸ビーフ」が、中東のサウジアラビアに初めて輸出されることになりました。富裕層の多い中東で消費の拡大につなげたい考えです。

イスラム教の厳格な解釈に基づいて統治されているサウジアラビアでは、牛肉は宗教上のルールで定められた方法で処理され、「ハラール認証」を受けたものしか食べることができません。

こうした中、「ハラール認証」の基準を満たす食肉施設で処理された「神戸ビーフ」が、3月に初めて輸出されることになりました。

2月24日に神戸市内で記念の式典が開かれ、生産者などで作る団体「神戸肉流通推進協議会」や、東京のイスラム教の団体の代表者など、およそ30人が出席し、「神戸ビーフ」のステーキを堪能しました。

イスラム教徒の男性は「アメリカやオーストラリアの牛肉と、また違っておいしいです。サウジアラビアでも食べられるようになるのはうれしいです」と話していました。
「神戸肉流通推進協議会」の神澤友重会長は「コロナ禍で外食需要が落ち込んでいるうえ、最近は生産コストも上がり、生産者は厳しい状況に置かれているので輸出を増やしたい。世界の人においしく味わってほしい」と話していました。