「シャンシャン」は、6年前の2017年6月、上野動物園としては初めて自然交配で生まれ育ちました。
両親は、東京都が「繁殖の学術研究」を目的に中国から借り受けていて、協定に基づいてその間に生まれたシャンシャンの所有権も中国側にあり、満24か月で中国に返還される予定でしたが、新型コロナの影響で延長されて21日の返還になりました。
シャンシャンは、日本時間の午後6時15分ごろ、成都の空港に到着し、およそ5時間半のフライトでしたが、体調に問題はないということです。
このあと陸路で雅安市にある「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」に入るということです。
日本で生まれ育ち、現在5歳と繁殖の適齢期にあるシャンシャンには、今後、中国で、ジャイアントパンダの保全と繁殖への活躍が期待されます。
上野動物園 パンダ「シャンシャン」返還先の中国に到着
上野動物園のパンダの「シャンシャン」は21日午後、成田空港から日本をたち、日本時間の午後6時15分ごろ、返還先の中国に到着しました。現在5歳と繁殖の適齢期にあるシャンシャンには、今後、中国でジャイアントパンダの保全と繁殖への活躍が期待されます。
上野動物園のメスのジャイアントパンダ「シャンシャン」は、21日朝、おりに入れられてトラックで動物園を出発し成田空港に運ばれました。
そして、大勢のファンが空港の展望デッキで見送る中、午後1時前に飼育員とともに専用の貨物機で中国・四川省の成都に向けて出発しました。
動物園によりますと、成田空港では好物のタケノコやリンゴを食べるなど、落ち着いた様子だったということです。
【動画】シャンシャン 6年間の成長記録
「シャンシャン」を乗せたトラックは、午前7時10分ごろ、上野動物園を出発しました。
成田空港にも大勢の見送りの人が
「シャンシャン」を乗せた貨物機を見送ろうと、成田空港のターミナルビルの展望デッキにはおよそ600人のファンが集まりました。カメラやぬいぐるみを抱えた多くのファンがフェンス近くに集まり、シャンシャンとの別れを惜しんでいました。
そして午後1時前に貨物機が中国に向けて出発すると「シャンシャン、ありがとう」とか「中国でも元気でね」などと言いながら、カメラで写真を撮るなどして別れを惜しんでいました。
そして午後1時前に貨物機が中国に向けて出発すると「シャンシャン、ありがとう」とか「中国でも元気でね」などと言いながら、カメラで写真を撮るなどして別れを惜しんでいました。
上野動物園 福田園長「シャンシャンありがとう」
シャンシャンを見送った上野動物園の福田豊園長は、「シャンシャンが生まれた時から成長を見てきたので、中国に渡るのは寂しく感じている。シャンシャンは、多くの人の心を和ませてくれた。ありがとうと伝えたい。中国までの旅が無事に完了し、パンダの保護や研究に寄与してほしい」と話していました。
“シャン友”「心の支えだった 中国でのびのび暮らして」
シャンシャンを見に動物園に通ううちに友達になったという「シャン友」の3人の女性は、シャンシャンを見送ったあと「シャンシャンが人生の一部で心の支えだったので、トラックが目の前を通ったときは胸が苦しかった。返還されるのはしかたないことなので、中国でのびのび暮らして、いいお母さんになってほしい」などと話していました。
小池知事「多くの人を幸せにしてくれた」
東京都の小池知事は、都庁で記者団に対し「シャンシャンは上野動物園で多くの人と出会いができ、大変愛され、多くの人を幸せにしてくれたと思う。中国に戻って、元気でいるとともにパンダの保全に貢献してほしい」と述べました。
中国でもリアルタイムで動静伝える
上野動物園のパンダの「シャンシャン」が返還される中国でも、メディアが貨物機の動静をネット上でリアルタイムで逐一伝えるなど、高い関心を集めています。
このうち、中国のネットメディア「澎湃(ほうはい)」は、シャンシャンが21日朝、多くのファンに見送られながら上野動物園を出発したことを写真とともに大きく伝えています。
また、中国のSNS「ウェイボー」には「日本の皆さんがこんなにシャンシャンを愛してくれてありがとう」などといった書き込みが相次いでいます。
東京にある中国大使館の報道官はホームページに、シャンシャンをはじめ、和歌山県白浜町のテーマパークで飼育され、22日に中国に返還される「永明」など、合わせて4頭のパンダについて「最もかわいい友好の使者に心から感謝する」とした文章を掲載しました。
そのうえで、日本の人々に向けて「皆さんがいつか中国の四川省に旅行で訪れ、シャンシャンたちの帰国後の生活を見守ってくださることを心から歓迎します」としています。
このうち、中国のネットメディア「澎湃(ほうはい)」は、シャンシャンが21日朝、多くのファンに見送られながら上野動物園を出発したことを写真とともに大きく伝えています。
また、中国のSNS「ウェイボー」には「日本の皆さんがこんなにシャンシャンを愛してくれてありがとう」などといった書き込みが相次いでいます。
東京にある中国大使館の報道官はホームページに、シャンシャンをはじめ、和歌山県白浜町のテーマパークで飼育され、22日に中国に返還される「永明」など、合わせて4頭のパンダについて「最もかわいい友好の使者に心から感謝する」とした文章を掲載しました。
そのうえで、日本の人々に向けて「皆さんがいつか中国の四川省に旅行で訪れ、シャンシャンたちの帰国後の生活を見守ってくださることを心から歓迎します」としています。
中国外務省報道官 “両国の友好促進してくれたかわいい使者”
中国外務省の汪文斌報道官は、21日の記者会見で「シャンシャンは両国のジャイアントパンダの保護と研究における協力の重要な成果であり、友好交流を促進してくれたかわいい使者だ」と述べました。
そのうえで「両国が引き続き保護と研究の協力を進め、両国の人々に喜びと友好をもたらすことを希望し、日本の皆さんがシャンシャンたちに会うために中国を訪れることを歓迎する」強調しました。
そのうえで「両国が引き続き保護と研究の協力を進め、両国の人々に喜びと友好をもたらすことを希望し、日本の皆さんがシャンシャンたちに会うために中国を訪れることを歓迎する」強調しました。