浮世絵×AI? 最新技術で日本の伝統文化をアレンジ NYで展示会

日本の伝統文化を現代の技術でアレンジしたらどうなるかをテーマに、学生が制作した作品の展示会がアメリカ・ニューヨークで開かれています。

ニューヨークで17日から開かれているこの展示会は、日本の伝統文化を、最新の技術を使ってアレンジするとどうなるかをテーマに、京都大学が日本で開いたワークショップに参加した日本の学生たちの作品が展示されています。

このうち、浮世絵と写真シール機をテーマにした作品は、江戸時代、そばを売るのに使われた屋台の模型にカメラが取り付けられています。
撮影すると、AIが顔を認識し、浮世絵ふうに変換された4種類の顔がプリントされたシールが出てくる仕組みです。
また「茶会」をテーマにした展示は、立場の異なる人が茶を通じて交流を深めてきたことから発想して、宇宙人にも茶会を体験してもらおうという作品です。

太陽系をイメージして3Dプリンターで作った茶わんなどの道具を茶室を備えた宇宙船に乗せ、宇宙に向けて打ち上げようというアイデアを模型やCGで表現しています。

訪れた女性は「クールですね。最新技術を駆使して歴史のある文化を現代と結び付ける手法がとても興味深いです」と話していました。
制作チームの1人で京都大学の野木朔太郎さんは「京都の文化の魅力が宇宙でも伝わればいいなと思って作りました。説明を聞いてもらい手応えを感じました」と話していました。