踏切内にいること示す点字ブロック JR和歌山線の踏切に設置

去年4月、奈良県大和郡山市で目の不自由な女性が踏切内で列車と接触して死亡した事故を受けて、奈良県香芝市にあるJR和歌山線の踏切に、踏切内にいることが分かるようにするための点字ブロックが設置されました。

去年4月の事故を受けて国土交通省は、踏切に点字ブロックを設置するようガイドラインを改定し、まず高齢者や障害がある人が多く利用する踏切での設置を進めています。

14日未明に点字ブロックが設置されたのは、このうち香芝市のJR和歌山線香芝駅近くにある踏切です。

踏切の手前には適切に誘導するための線状のブロックが設置され、踏切の中には踏切内にいることが分かるよう形状を変えたブロックが設置されました。

こうした点字ブロックが設置されるのは、奈良県内では事故が起きた大和郡山市の踏切についで2か所目で、関西のJRでは初めてだということです。
点字ブロックを設置した国土交通省奈良国道事務所の長谷川方夫副所長は「鉄道事業者や視覚障害者の団体などの意見を伺いながら進めてきました。視覚に障害がある人が安全に歩くための一助になればという思いで設置しました」と話していました。

国は香芝市内にもう1つある踏切についても、点字ブロックの設置を進めています。