ミャンマーの避難民の人たちのために寄付金を募っているのは、在日ミャンマー人の有志や支援者たちで作る団体です。
共同代表でミャンマー出身の大槻美咲さんは、去年12月にタイ国境にある避難民キャンプを訪れ、支援金をもとに購入した米や野菜、それに寄付された子ども用の服を届けてきました。
大槻さんがキャンプで出会った20歳の女性は「避難民が急増し、住む場所や食べるものも足りなくなっている。ケガをしても薬がなく、治療を受けられず困っている人がたくさんいる」と訴えていました。
軍の弾圧が続き、家を追われて避難した人たちが120万人を超えるなど、ミャンマーでは事態が一層深刻化していますが、大槻さんたちに寄せられる寄付金は、クーデター直後と比べて3分1以下に減ってきているといいます。
大槻さんは「人々の関心がウクライナ情勢に向いていて、募金に協力してくれる人たちが減っているようだ。ミャンマーの人たちの苦境にも関心を寄せてほしい。避難民の食料や医療支援のために力を貸してほしい」と呼びかけていました。
クラウドファンディングによる寄付金は、来月19日まで受け付けています。
ミャンマー事態深刻化も避難民への寄付金大幅減 支援呼びかけ
ミャンマーで軍がクーデターを起こしてから2年がたちました。避難民への支援を続けてきた在日ミャンマー人らで作る団体は、現地の状況が一層深刻化しているのに、集まる寄付金は大幅に減ってきているとして支援を呼びかけています。