寄せられている事例では、
▽ガスこんろの火が服に燃え広がって80代の女性が亡くなったケースや、
▽電気ストーブを背にして暖まっていた男性の服が長時間の加熱で燃え上がり、やけどを負ったケースなどがあるということです。
寄せられている事例での死亡者はいずれも70歳以上の高齢者で、加熱や着火に気付くのが遅れたり、消火対応が遅れたりしたことが要因だとみられるケースもあったということで、NITEは、
▽ガスこんろで調理する際はエプロンなど燃えにくい素材で作られた衣服を身につけることや、
▽冬の時期は重ね着で加熱や着火に気付きにくいためガスこんろやストーブの火元との距離に特に注意することなどを呼びかけています。
また、服に火が燃え移った場合は、慌てて動き回らずに、燃えている部分を地面に押しつけるようにして寝そべり、左右に転がって消火する方法などを紹介する動画を公開して、注意を呼びかけています。
ガスこんろやストーブなど使用 「着衣着火」事故に注意を NITE
厳しい冷え込みが続く中、NITE=製品評価技術基盤機構は、ガスこんろや、ストーブなどの暖房器具の火が服について燃え上がる事故に注意するよう呼びかけています。
総務省消防庁のまとめによりますと、着ている服に火がついて燃え上がる「着衣着火」による死亡者は、2017年からの5年間で492人に上っています。
NITEによりますと、被害は毎年、ガスこんろやストーブなどの暖房器具を使う機会が多い寒い時期に増える傾向があり、26日、注意を呼びかけました。