【動画】“氷のメリーゴーラウンド”の実証実験 北海道

北欧を中心に「氷のメリーゴーラウンド」として親しまれる、凍った湖の表面を丸く切り抜いて、人を乗せて回転させる「アイスカルーセル」の実証実験が北海道中札内村で行われました。新たな観光の呼び物にならないか、期待されています。

「アイスカルーセル」は冬に凍結する湖の氷を丸く切り抜き人を乗せて回転させる遊びで、北欧を中心に「氷のメリーゴーラウンド」として親しまれています。

この「アイスカルーセル」を新たな観光の呼び物にしようと、北海道開発局は中札内村の札内川ダムで実証実験を行い、職員や地元の観光関係者などおよそ20人が参加しました。

チェーンソーを使い、凍った湖を直径およそ10メートルの円の形に切り抜き、人が足を使って回転させます。

まわる氷の上に乗った参加者は、湖と山の景色を写真に収めたり、寝転んだりしながら、思い思いに楽しんでいました。

道内では、すでに道南の七飯町の大沼国定公園で観光客を招いてイベントが開催されているほか、上川の南富良野町などでも実証実験が続けられています。

北海道開発局帯広河川事務所の須賀可人所長は「冬のダムで、これまでなかった価値を作り出すことで、地域の方や観光客により親しんでもらえると思う。ダムという地域資源を皆さんで楽しんでもらえる場所にしていきたい」と話していました。

北海道開発局は今回の実証実験で出た意見などをもとに今後、本格的なイベントの開催に向け検討を続けることにしています。