ソニーとホンダ 共同開発中のEV試作車を初公開 米見本市を前に
世界最大規模のテクノロジー見本市がアメリカ・ラスベガスで始まるのを前に出展企業が最新の技術や製品をメディアに披露しています。ソニーグループとホンダは共同で開発中のEV=電気自動車の試作車を初めて公開しました。
ソニーグループとホンダが共同出資して去年9月に設立した新会社「ソニー・ホンダモビリティ」は4日、開発を進めるEVの試作車をテクノロジー見本市、CESが開かれるラスベガスで初めて公開しました。
EVには運転席前のカーナビなどが設置されている部分が、全面タッチパネルになっているのが特徴です。
ソニーが強みをもつ、ゲームや映画などエンターテインメントの要素をいかし、ゲームのほか、インターネットの仮想空間、メタバースへの接続も可能になっています。
会見では人気ゲーム、フォートナイトなどを手がけるアメリカのゲーム会社エピックゲームズや半導体大手クアルコムとも協業することを明らかにしました。
移動手段をより楽しめるものに変えることをコンセプトにしており、業種を越えた企業との連携によって付加価値を高め、競争が激しくなるEV市場での差別化を図るねらいで、発売は2年後の2025年を目指しているということです。
5日から開幕したCESは、世界各国から参加する企業が最先端の技術を展示していて、主催者は去年の2倍以上にあたる10万人が訪れると見込んでいます。
ソニーグループ社長 “車のIT化は加速する 今後も協業を”
ソニーグループの吉田憲一郎社長は、アメリカのゲーム会社や半導体大手と協業する理由について、NHKの取材に対し「今後、車は大きく変わり、その中心は、コンピューティングとネットワーク受信だ。双方に強い会社との協業は自然だ。車のIT化は加速していくため今後も多くの会社と協業していきたい」と述べました。
ブランド名は「AFEELA」 詳細性能は公表されず
ソニー・ホンダモビリティが開発しているEV=電気自動車の試作車は、セダンタイプで、安全性を高めるため車内外に45個のカメラやセンサーが搭載されています。
また、渋滞中の高速道路など、一定の条件のもとではアクセルやブレーキなどをシステムが自動で操作する「レベル3」と呼ばれる自動運転技術を目指しているといいます。
ブランド名は「AFEELA」(アフィーラ)にすると発表しました。
一方、1度の充電で走ることができる走行距離など、EVの詳しい性能については公表されませんでした。
ソニー・ホンダモビリティの水野泰秀会長はNHKの取材に対し「このEVの売りはエンターテインメント性が高いことに加え、自動運転など高度なデータ処理ができる半導体も搭載していることだ」と述べたうえで、CESで今後の協業相手をぜひ見つけたいという考えを示しました。
また、渋滞中の高速道路など、一定の条件のもとではアクセルやブレーキなどをシステムが自動で操作する「レベル3」と呼ばれる自動運転技術を目指しているといいます。
ブランド名は「AFEELA」(アフィーラ)にすると発表しました。
一方、1度の充電で走ることができる走行距離など、EVの詳しい性能については公表されませんでした。
ソニー・ホンダモビリティの水野泰秀会長はNHKの取材に対し「このEVの売りはエンターテインメント性が高いことに加え、自動運転など高度なデータ処理ができる半導体も搭載していることだ」と述べたうえで、CESで今後の協業相手をぜひ見つけたいという考えを示しました。