自転車のヘルメット着用 年齢問わず努力義務に 来年4月から

自転車の事故が全国で相次ぐ中、利用者の安全を守るため、来年4月から年齢を問わず自転車に乗るすべての人にヘルメットの着用が努力義務化されることになりました。

自転車に乗る際のヘルメットの着用について、これまで法律では、13歳未満の子どもを対象に保護者が着用させるよう努めなければならないとされていました。

しかし、自転車の事故が全国で相次ぐ中、利用者の安全を守ろうと、改正道路交通法の関連する政令が、20日に閣議決定され、来年4月1日から、年齢を問わず自転車に乗るすべての人にヘルメットの着用が努力義務化されることになりました。

また、法律では、自分が運転する自転車にほかの人を乗車させる場合も、ヘルメットを着用させるよう努めなければならないとしています。

警察庁によりますと、去年までの5年間に起きた自転車の事故では、ヘルメットを着用していなかったケースが着用していたケースより致死率が2.2倍以上に上ったということです。

着用は努力義務のため罰則などはありませんが、警察庁は、大人も含めて着用を習慣化することで事故による被害を最小限に抑えていきたいとしています。

このほか、特定の条件のもとでドライバーがいない完全な自動運転となる「レベル4」についても、遠隔による監視を行うなどの条件のもとで認める新たな制度を来年4月から始めることを決めました。