18日は、神社や工事の関係者およそ30人が参加して完成を祝う神事が行われ、神職がおはらいをしたあと、4人が砂浜に降りて大鳥居の正面や側面から大麻(おおぬさ)や切麻(きりぬさ)を持ってはらい清めました。
嚴島神社の技師、原島誠さんは「想像以上に破損がありましたが、業者の協力もあって、修理できてうれしく思います」と話していました。
嚴島神社の権禰宜(ごんねぎ)の藤井幹也さんは「よみがえった大鳥居をご覧いただき、すがすがしい気持ちで正月を迎えていただきたい」と話していました。
広島市から訪れた50代の男性は「妻と2人で来ました。新しい姿が見られるのを楽しみにしていました」と話していました。
世界遺産 嚴島神社の大鳥居 約70年ぶりの大修理 完成祝う神事
広島県廿日市市の宮島にある世界遺産の嚴島神社で、大鳥居を保存・修理するおよそ70年ぶりの大規模な工事が終わり、18日に完成を祝う神事が行われました。
嚴島神社では、大鳥居を保存・修理するための大規模な工事が3年半前から続けられてきました。
耐震性を強化するとともに、屋根のふき替えや大鳥居全体の重ね塗りなどが行われ、足場やネットも取り外されて、よみがえった大鳥居の全体が見られるようになりました。