ボクシング 井上尚弥 一夜明け会見「限界まで挑み続けたい」

プロボクシング バンタム級で4団体の王座統一を果たした井上尚弥選手が、試合から一夜明けて会見し「これで引退したら『最高のボクサー』として終われるが、自分は限界が来るまで挑み続けたい」と話し、階級を上げての今後の戦いに闘志を見せました。

井上選手は13日夜、イギリスのポール・バトラー選手に第11ラウンドでノックアウト勝ちし、バンタム級では世界で初めて主要4団体の王座統一を果たすとともに、日本選手で初めての4団体統一チャンピオンとなりました。

試合から一夜明けた14日、井上選手は所属する横浜市のジムで会見し「本当に最高な夜になった。ここに4本のベルトがそろっているのを見て、やってきた重みをすごく実感している」と、目の前に並べられた4本のチャンピオンベルトを前に心境を話しました。

4団体王座を統一するうえで最も大変だった試合には13日夜の試合を挙げ「相手を倒すまでに時間もかかったし、体的な疲労でもいちばん筋肉痛が残った」と理由を説明しました。

そして「今回4団体を取って『引退します』と言ったら、たぶん最高のボクサーとして終われるが、自分はどこまでいけるか挑戦していきたいので、体力的な限界が来るまで挑み続けたい」と、さらなる戦いへ意気込みを示しました。

井上選手は今後、階級を1つ上のスーパーバンタム級に上げる予定で「しばらくはスーパーバンタムでやると思うので、王座統一を目指してやっていく方向になると思う」と話し、世界初の2階級での4団体統一へ意欲をのぞかせていました。