保育士の園児暴行事件受け全国の保育現場など実態調査を検討へ

静岡県裾野市の保育園の元保育士3人が園児への暴行の疑いで逮捕された事件を受けて、加藤厚生労働大臣は早急に全国の自治体や保育現場に注意喚起を行うとともに、実態調査を検討する考えを示しました。

裾野市の認可保育園「さくら保育園」の元保育士3人は、ことし6月、1歳児のクラスの園児に対し、それぞれ顔を押したり、足を持って宙づりにしたりしたほか、頭を殴ったとして、暴行の疑いで逮捕されました。

加藤厚生労働大臣は、閣議のあと記者団に対し、「子どもの安全・安心が十分に配慮されなければならない場所で、このような事案が起きたことは誠に遺憾だ。厚生労働省としても、静岡県や裾野市と情報を共有しながら連携していきたい」と述べました。

そのうえで、「去年、不適切な保育への対応に関する手引きを作成し、周知しているが、改めて注意喚起を行っていく。併せて、保育所の実態や自治体の対応を把握するための調査を行うことも検討したい」と述べ、全国の保育現場や自治体を対象に実態調査を検討する考えを示しました。