新型コロナ 新規感染者が10万人超 第8波に備え医療体制強化へ
新型コロナの国内の新たな感染者は15日、10万人を上回りました。厚生労働省は、このまま感染拡大が続けば第8波になる可能性があるとして、都道府県と連携して医療提供体制の強化を図るとともに、早期のワクチン接種を呼びかけています。
厚生労働省が15日発表した国内の新型コロナの新たな感染者は、空港の検疫などを含め10万2829人で、10万人を上回るのは、ことし9月14日以来となりました。
北海道で過去最多となったほか、東京都も1万人を超え、加藤厚生労働大臣は「今後も感染拡大が続けば第8波になる可能性も念頭に対策を行いたい」と改めて危機感を示しました。
政府は医療のひっ迫を避けるため、今月11日に新たな対応方針をまとめ、外来診療に患者が殺到し重症化リスクの高い人がすぐに受診できない場合には、都道府県が「対策強化宣言」を出して、症状がある人に外出の自粛など慎重な行動を要請できるようにしています。
厚生労働省は都道府県に対し、最大限の感染者数を想定した具体的な計画を策定するよう求めていて、発熱外来の確保など医療提供体制の強化を図る方針です。
また、オミクロン株に対応したワクチンを接種した人の割合は14日の公表時点で10.4%となっていることから、テレビCMやSNSなどを通じて早期の接種を呼びかけています。