COP27 会場で若者が気候変動対策訴える 日本の大学生も参加

エジプトで開かれている国連の気候変動対策の会議、COP27では10日、若者の声を発信しようとさまざまな催しが開かれ、参加した日本の大学生は「日本では政策がなかなか動かず若い世代はもどかしさを感じるが、世界の若者の姿と熱量を届けたい」と訴えました。

COP27は10日、「青少年と次世代」をテーマに若い世代の声を発信する催しが数多く行われ、会場には若者のためのイベントスペースが初めて設置されました。

このうち気候変動による影響の深刻さをどう伝えるかを考えるセッションではアジアやアフリカなどの若者が参加してSNSのさらなる活用方法などについて意見交換が行われました。

参加したアフリカ、ナイジェリアの新聞社の若い記者は「気候変動は全員に影響するが、若い世代の意見は社会にあまり知られていない」と危機感を語りました。

また別の場所ではCOPに参加している鹿児島大学の3年生、中村涼夏さんがクラウドファンディングで得た資金でドキュメンタリー作品を制作していて、化石燃料を使用する企業に対する若者の抗議活動をカメラで撮影し、参加者にインタビューを行っていました。

中村さんは「気候変動について日本では政策がなかなか動かずもどかしさを感じるが、若者の姿を届けて、世界の流れや現場の熱量を届けたい」と話していました。