ZOZO 初の実店舗を都内にオープンへ 来店予約制 商品販売なし

ファッション通販サイト大手が実際に店舗を構える新たな戦略を打ちだしました。
店舗での試着を通じ、ネット上での販売を促すねらいで、ネットとリアルの相乗効果で需要の掘り起こしを図る動きが広がっています。

大手ファッション通販サイトを運営する「ZOZO」は、来月16日に、自社としては初めてとなる店舗を都内にオープンすると発表しました。

会社によりますと、店内には運営するサイトで扱う洋服や靴など、およそ700のアイテムが取りそろえられます。

来店は予約制で、店ではスタイリストによる接客とAI=人工知能の活用により、客に似合う服や靴などを提案するサービスを無料で受けることができるということです。

なお店での商品の販売は行いません。

会社では、ネット上で自分に似合うサイズや色味、デザインなどを見つけるのに、現時点で十分なサービスを提供できていないとして、実店舗を活用することで新たな顧客層を取り込むねらいもあります。
ZOZOの澤田宏太郎社長は「外見をぱっと見て似合うものが分かるのは、人間の感性が勝っていて、リアル店舗の意味がある。将来的には店で集めたデータを数値化して商品の提供に生かしたい」と話していました。

こうした商品を展示したり、試したりする機能に特化した、いわゆる「売らない店」は、デパートなどでも導入が相次いでいて、ネットとリアルの相乗効果で、需要の掘り起こしを図る動きが広がっています。