京都「時代祭」衣装まとった2000人 3年ぶりに都大路練り歩く

京都の三大祭りの1つ「時代祭」が行われ、平安時代から明治時代までの衣装をまとった2000人の行列が3年ぶりに秋の都大路を練り歩きました。

「時代祭」は平安京に都が移されて1100年になったのを記念して明治28年に始まり、5月の「葵祭」と、7月の「祇園祭」とともに京都の三大祭りの1つに数えられています。

中でも、平安時代から明治時代にかけてさまざまな時代の衣装をまとった2000人が京都御所から平安神宮までおよそ4.5キロの道のりを進む「時代祭行列」が呼び物となっていますが、新型コロナの影響で、去年とおととしは中止となり、今回、3年ぶりの開催となりました。

行列は時代をさかのぼる形で編成され、明治時代の鼓笛隊を先頭に、幕末に活躍した坂本龍馬や、鮮やかな十二ひとえをまとった江戸時代の皇女・和宮、戦国武将の織田信長などが登場しました。

沿道には多くの人がつめかけ、時折拍手を送りながら写真を撮るなどして行列に見入っていました。
京都府京田辺市から来た大学3年生の女性は「当時の衣装や馬を間近で見ることができ、タイムスリップしたかと思いました。コロナ禍が続いてなかなか京都らしいことができていなかったので、時代祭を生で見られてうれしかったです」と話していました。