東京23区などタクシー料金15年ぶり値上げへ 初乗り上限500円に

東京23区などでタクシー料金が15年ぶりに値上げされることになりました。乗務員の労働環境の改善や燃料費の高騰などが理由で、11月中旬以降、初乗り料金の上限が現在の420円から500円に値上げされます。

国土交通省関東運輸局は11日、東京23区と武蔵野市、それに三鷹市のタクシー料金の値上げを公示しました。

それによりますと、普通車は初乗り料金の上限を現在の420円から500円へ80円値上げし、加算額は、現在の233メートルごとに80円から、255メートルごとに100円に改定されます。

都内のタクシー業界では、新型コロナの影響による利用客の減少や、燃料費の高騰などによる経営状況の悪化に加え、乗務員の賃金が上がってこなかった課題があり、関東運輸局は、サービス向上や乗務員の労働環境の改善のため改定が必要だとしています。

一方で、値上げ幅が小さくないとして、タクシー事業者には消費者に対し、丁寧な情報提供や説明を行うよう指導していくとしています。

このエリアでのタクシー料金の値上げは、消費税率の引き上げの時を除くと、2007年以来15年ぶりで、11月14日から適用されるということです。