“議員を「先生」と呼ばないで” 大阪府議会議長ら提案
大阪府議会では、長年の慣例により、議員に対し「先生」という呼び方が使われてきましたが、特別だという勘違いの助長につながりかねないなどとして、議長らが「先生」という呼称を使用しないことを提案しました。
国会や地方議会では、議員を「先生」と呼ぶケースがありますが、大阪府議会でも、長年の慣例により、議員に対し「先生」という呼び方が使われてきたということです。
これについて、21日開かれた府議会の議会運営委員会で、森和臣議長は「先生と呼ぶことで、議員と住民の間、府の職員との間などで、心理的な上下関係を生みやすい。議員が特別であるとの勘違いを助長することにつながりかねないという指摘もある」と述べました。
そして、三宅史明副議長とともに、「先生」という呼称を使用しないことを提案しました。
これに対し、出席した議員からは「従来から『先生と呼ぶのはやめよう』と話してきたので進めるべきだ」といった意見が出されました。
一方で、「たくさん議論しなくてはいけないことがある中で、こんなことを話し合っているのは恥ずべきことだ」といった指摘も出されました。
そして、議論の結果、各会派が持ち帰って検討し、今月28日の委員会で、さらに協議することになりました。
府議会では、各会派の合意が得られれば、議員どうしで「先生」と呼び合うことをやめるほか、府の職員にも「先生」と呼ばないよう求める見通しです。