伝統芸能の「備中神楽」 中秋の名月のもと楽しむ 岡山 高梁
岡山県高梁市の公園で10日、中秋の名月のもと国の重要無形民俗文化財の備中神楽が演じられ、愛好家や家族連れが楽しみました。
高梁市有漢町の「うかん常山公園」で地元の観光協会などが開催した月見の会には、愛好家や家族連れおよそ150人が参加しました。
新型コロナの影響で3年ぶりの開催となったことしは、恒例の茶席を設けない代わりに岡山県西部の伝統芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されている備中神楽が上演されました。
この日、高梁市は曇り空でしたが、午後8時ごろからは満月が見られ、訪れた人たちは3つの演目を楽しみました。
このうち、「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が「八岐大蛇(やまたのおろち)」を退治する勇壮な場面では、会場から盛んな拍手が送られていました。
高梁市観光協会有漢支部の平山寿男 支部長は、「コロナ対策として来場者の数を制限しましたが、大勢の人に来ていただき驚いています。地域の人口が減少する中、こうしたイベントを地域の起爆剤にしていきたいです」と話していました。