「県民割」9月末まで延長 「全国旅行支援」は先送り 政府決定
政府は、観光需要の喚起策として8月末までを期限に実施している「県民割」について、期限を延長することを決めました。
一方で、対象を全国に拡大する新たな喚起策「全国旅行支援」は、実施の時期をさらに先送りすることになりました。
「県民割」は、住んでいる都道府県内や、全国を6つに分けたブロック内の旅行を対象に旅行代金を割り引き、土産物の購入などに使えるクーポン券がつく観光需要の喚起策で、8月末が期限となっています。
これについて政府は、期限を9月末まで延長することを決めました。
一方で、対象を全国に拡大する新たな喚起策「全国旅行支援」は、実施の時期をさらに先送りします。
「全国旅行支援」は、旅行代金を1人1泊当たり最大で8000円割り引くなど、「県民割」よりも支援を拡充し、当初は、早ければ7月前半にも実施する予定でしたが、感染拡大を踏まえて政府は実施を見合わせていました。
今回の決定は、新型コロナの感染者数が高止まりしている状況を踏まえたもので、「全国旅行支援」の実施の時期について国土交通省は「感染状況の改善が確認できれば速やかに実施する」としています。