金魚すくいの全国大会 3年ぶりに開催 奈良 大和郡山

全国有数の金魚の産地、奈良県大和郡山市で、新型コロナウイルスの影響で2年連続で中止されていた金魚すくいの全国大会が、3年ぶりに開催されました。

金魚すくいの全国大会は、金魚の養殖が盛んな大和郡山市などが「金魚のまち」をアピールしようと平成7年から始め、夏の風物詩として親しまれてきましたが、おととしと去年は新型コロナの影響で2年連続、中止となりました。

3年ぶりの開催となったことしは、出場者数を絞り、小・中学生の部と一般の部、それに団体戦の部門ごとに競技時間を分けるなどの感染対策を取ったうえで行われ、全国から集まったおよそ800人の参加者が3分間で何匹の金魚をすくえるか腕前を競いました。

参加者たちは、直径8センチほどの丸い枠に和紙を貼った「ポイ」という道具を手に、1000匹の金魚が泳ぐ水槽を囲んで、合図とともに一斉に真剣な表情で金魚をすくっていました。

初戦で17匹をすくって準決勝に進んだ兵庫県の50代の女性は「これまで毎年のように参加してきましたが、きょうは大会を通じて知り合った全国の友人と久しぶりに会うことができました。決勝進出を目標に頑張ります」と話していました。