こうした中、東京都は、感染した妊婦を対象に東京都助産師会などに委託して電話などによる健康観察を行っています。
都によりますと、助産師会による妊婦の健康観察は先月は510件でしたが、今月は22日までですでに1720件と3倍以上に上っています。
28日も、助産師たちが受け持ちの妊婦たちに電話し、熱やせきの状態などを確認していました。
助産師会によりますと、今月は、急変して入院した妊婦はいなかったということですが、感染中にお産が始まった人はいたということです。
自宅療養中の妊娠7か月の30代の女性は「毎日健康観察の電話をしてくださって、すごく安心です」と話していました。
一方、女性に発熱の症状が出たのは、3連休の中日の今月17日で、妊婦が新型コロナの検査を受けられる医療機関は予約でいっぱいで、出産予定の医療機関にも問い合わせましたが、医師がいないとして受診はできなかったということです。
このため女性は、都が配布している検査キットをインターネットで取り寄せ、自分で検査して陽性が分かったということです。
女性は「電話のつながりにくさは予想していましたが、産む病院に検査を断られたのはショックでした。コロナの怖いところは、平気だった人が急変するとことだとニュースで見ていたので、そうなったら怖いなと思っていました」と当時の不安な思いを話していました。
東京都助産師会は、急な発熱などの症状が出た妊婦が受診できる医療機関が見つからない場合は、土日や祝日も24時間対応している東京都の発熱相談センターに電話で相談するよう呼びかけています。
電話番号は、03-6258-5780か03-5320-4592です。
妊婦のコロナ感染増加 “発熱相談センターに相談を” 助産師会
新型コロナウイルスの急速な感染拡大にともない、妊婦の感染も増えています。
東京都助産師会は、急な発熱などの症状が出た妊婦が受診できる医療機関が見つからない場合には、土日や祝日も24時間対応している都の発熱相談センターに電話で相談するよう呼びかけています。
厚生労働省によりますと、妊娠中に新型コロナに感染しても基礎疾患が無ければ同年代の妊娠していない女性と経過は変わらないとされていますが、妊娠後期に感染すると、一部の人は重症化することが報告されていて、妊婦は比較的軽いかぜの症状がある場合でも早めにかかりつけ医などに電話で相談するよう呼びかけています。