新型コロナ 3連休後 PCR検査追いつかない懸念 都内の診療所
新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、東京都内の診療所には発熱などの症状を訴える人が相次いで訪れていて、検査が追いつかなくなる事態も懸念されています。
東京 品川区でコロナ患者を診察している診療所には、3連休が明けたあと発熱や体調不良を訴える人が相次いで訪れています。
診療所によりますと、19日は一日で通常の3倍ほどのおよそ130人の診察にあたったということで、待合室に入りきらずに外に列ができる時間帯もあったということです。
発熱やせき、のどの痛みや味覚の異常などを訴える人が多いということです。
診療所では、通常の5倍にあたる1日100回分のPCR検査ができるよう準備していますが、訪れる人がさらに増えれば検査が追いつかず、感染の判定すらできなくなるおそれがあると懸念しています。
三浦医院の三浦和裕院長は「連休後に一気に患者数が増えました。電話での問い合わせも止まらない状態で、このままでは検査がひっ迫して、必要な人が検査を受けられなくなるおそれがあります」と話していました。
小児科病院 コロナとほかの感染症で入院病床すべて埋まる
新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、都内の小児科の病院ではコロナに加えてほかの感染症の患者も増え、入院病床がすべて埋まる事態になっています。
東京 港区の母子医療の専門病院、愛育病院では今月に入って子どもの入院患者が増え、19日の時点で21ある小児科の病床がすべて埋まっています。
このうち新型コロナの患者が6人、かぜに似た症状が出て特に乳児では重症化するおそれもある「RSウイルス感染症」の患者が6人、入院しているということです。
新型コロナで入院している子どもの中には高熱がでるなどして水分がとれずに、脱水症状が懸念されるため入院するケースが多いということです。
このうち19日、新型コロナで入院した生後3か月の男の赤ちゃんは40度の発熱とおう吐の症状が出てミルクが飲めなくなり、点滴を行ったということです。
病院が撮影した映像では看護師が赤ちゃんを抱きかかえてミルクを飲ませていました。
このほか発熱などを訴えて外来を訪れる子どもも増えていて、先週は多い日で200人近くが受診し、医師によりますと一度にこれほど多くの子どもが受診したことは過去に例がないということです。
また、妊娠中の女性の感染も増加しているということで、助産師が自宅療養中の妊婦に定期的に電話をかけて健康観察を行っていました。
愛育病院小児科の浦島崇医師は「入院病床は満床が続いていて退院するとすぐ次の子どもが入る自転車操業のような状況になっている。外来や救急もひっ迫していて都内の小児医療はこれまでで最も厳しい状況に置かれていると感じている。引き続き感染予防に取り組んでいただきたい」と話していました。
東京 港区の母子医療の専門病院、愛育病院では今月に入って子どもの入院患者が増え、19日の時点で21ある小児科の病床がすべて埋まっています。
このうち新型コロナの患者が6人、かぜに似た症状が出て特に乳児では重症化するおそれもある「RSウイルス感染症」の患者が6人、入院しているということです。
新型コロナで入院している子どもの中には高熱がでるなどして水分がとれずに、脱水症状が懸念されるため入院するケースが多いということです。
このうち19日、新型コロナで入院した生後3か月の男の赤ちゃんは40度の発熱とおう吐の症状が出てミルクが飲めなくなり、点滴を行ったということです。
病院が撮影した映像では看護師が赤ちゃんを抱きかかえてミルクを飲ませていました。
このほか発熱などを訴えて外来を訪れる子どもも増えていて、先週は多い日で200人近くが受診し、医師によりますと一度にこれほど多くの子どもが受診したことは過去に例がないということです。
また、妊娠中の女性の感染も増加しているということで、助産師が自宅療養中の妊婦に定期的に電話をかけて健康観察を行っていました。
愛育病院小児科の浦島崇医師は「入院病床は満床が続いていて退院するとすぐ次の子どもが入る自転車操業のような状況になっている。外来や救急もひっ迫していて都内の小児医療はこれまでで最も厳しい状況に置かれていると感じている。引き続き感染予防に取り組んでいただきたい」と話していました。
子どものコロナ患者 “脱水症状に気を付けて”
都内の医療機関によりますと、子どものコロナ患者の中には高い熱がでるなどして水分がとれずに脱水症状が懸念されるケースが少なくなく、入院が必要なケースもあるということです。
特に夏場は汗の量も増えることから脱水症状を起こしやすいということです。
愛育病院の小児科の浦島崇医師は子どもがコロナに感染した際に気を付けるべき点について「エアコンで涼しい状態を保つことと、何でもいいので飲めるものを飲ませることに注意してあげてほしい。尿の量がいつもの半分くらいになっても飲み物を飲めないような状況があれば医療機関に相談してほしい」と話していました。
特に夏場は汗の量も増えることから脱水症状を起こしやすいということです。
愛育病院の小児科の浦島崇医師は子どもがコロナに感染した際に気を付けるべき点について「エアコンで涼しい状態を保つことと、何でもいいので飲めるものを飲ませることに注意してあげてほしい。尿の量がいつもの半分くらいになっても飲み物を飲めないような状況があれば医療機関に相談してほしい」と話していました。