このうち、大手電子部品メーカーが開発したのは、耳にかけるヘッドセット型の端末で、耳たぶを通して心拍数や血中酸素濃度を測って、体調の異変を検知します。
骨を振動させて音を伝える骨伝導の技術によって、騒音の大きな場所でも通話がしやすく、体調の変化なども伝えやすいとしています。
熱中症を防止 ウエアラブル端末活用した技術やサービス
工事現場をはじめ屋内外で働く作業員が熱中症になるのを防ぐため、ウエアラブル端末を活用した体調管理のための技術やサービスの開発が進んでいます。
京セラ 開発リーダーの大和田靖彦さんは「体調の変化を察知して『大丈夫か』と連絡するなど、危険なときにちゃんと相手に伝えられる環境を整えたい」と話していました。
一方、都内のIT企業は、腕時計型のウエアラブル端末で体調管理を行うサービスに、過去の体調の変化などからAIが熱中症のリスクを判断する新たな機能を、去年から設けました。
具体的には、熱中症の前触れがある場合は画面が黄色く光って振動して休むよう促すほか、休憩後の数値の変化も分析して、適切な復帰のタイミングを教えてくれます。
こうした情報は現場の管理者にも通知される仕組みで、これまでに大手建設会社などおよそ60社で導入されているということです。
具体的には、熱中症の前触れがある場合は画面が黄色く光って振動して休むよう促すほか、休憩後の数値の変化も分析して、適切な復帰のタイミングを教えてくれます。
こうした情報は現場の管理者にも通知される仕組みで、これまでに大手建設会社などおよそ60社で導入されているということです。
開発した「ユビテック」の大内雅雄社長は「自覚症状が出ないケースや言いだしにくいこともあるので、データの見える化で休憩をとりやすくしたい」と話していました。