山小屋支援で長野県がクラウドファンディング コロナ 原油高で
新型コロナウイルスや原油価格の高騰で厳しい経営状況が続く長野県内の山小屋を支援するため、長野県は、インターネットで寄付金を募るクラウドファンディングを行っています。
夏山シーズンを迎えた県内の山には、およそ150の山小屋があり、全国から訪れる登山客の安全を守るため登山道の維持管理や遭難者の救助活動を行っています。
しかし、新型コロナの感染対策として宿泊者数を減らしたことに加え、原油価格の高騰で物資を運ぶヘリコプターの輸送費などがかさみ、厳しい経営状況が続いているということです。
長野県は、こうした状況が続く山小屋に対し1軒当たり40万円を給付していますが、さらに支援するためインターネットで寄付金を募るクラウドファンディングをおととしと去年に続いてことしも始め今月1日から募集しています。
寄付金はふるさと納税のサイト「ふるさとチョイス」を通じて受け付けていて、ことし9月30日まで実施するということです。
目標金額は2000万円で、集まった寄付金は、山小屋に均等に分配し、登山道の維持管理や環境保全などに活用してもらうことにしています。
県山岳高原観光課は「山小屋は長野県の豊かな山岳の環境を維持し、安全な登山に欠かせない。多くの皆様の支援をお願いしたい」と呼びかけています。