関東甲信が梅雨入り 平年より1日 去年より8日 いずれも早く

前線や低気圧の影響で関東甲信では雨が降り、気象庁は6日、関東甲信の梅雨入りを発表しました。
関東甲信の梅雨入りは平年より1日、去年より8日、いずれも早くなっています。
気象庁は、大雨となった伊豆諸島をはじめ、土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、前線を伴った低気圧の影響で、関東甲信や伊豆諸島では雨が降り、気象庁は6日午前11時に「関東甲信が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。

平年より1日、去年より8日早くなっているほか、九州や四国などより早い発表です。

6日午後になって伊豆諸島では雨が強まり、三宅島では24時間の雨量が200ミリを超えました。

伊豆諸島や関東甲信では、これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあるため、土砂災害に十分注意が必要です。

一方、冷たい北東風が流れ込んだため、東京の都心の最高気温は午前0時20分ごろの18.4度と、日中気温が上がらず、関東の各地で3月から4月並みの気温となりました。

今週は平年に比べて気温の低い日が多くなる見込みで、体調管理にも注意してください。

関東甲信 なぜ九州より早く梅雨入り?

梅雨前線は、再び南下する見通しです。

関東甲信で梅雨入りの発表となった理由について、気象庁は「関東甲信では、日本の東の高気圧の張り出しに伴って湿った空気が入りやすく、上空には寒気もあるため、今後しばらくは大気の状態が不安定になり、曇りや雨の日が多く続くとみられたので、梅雨入りの発表となった」と説明しています。

また、九州南部などより早い発表となったことについては「梅雨前線の北上が遅れると九州や四国などで梅雨入りが遅くなることはこれまでもある。現状では、太平洋高気圧の張り出しが弱く、梅雨前線の北上が遅れている」としています。

関東甲信が九州南部や四国よりも先に梅雨入りした例はこれまでもあり、2005年には関東甲信が九州南部と四国のいずれよりも早く梅雨入りしました。