「痴漢です 助けてください」被害女性がアプリ使い 容疑者逮捕

今月、JRの車内で10代の女性の体を触ったとして、50代の会社員が東京都の迷惑防止条例違反などの疑いで逮捕されました。被害者が痴漢対策に役立つ警視庁の防犯アプリを活用し、逮捕につながったということです。

警視庁によりますと、今月15日の朝、埼玉県から東京へ向かうJRの車内で10代の女性の体を触ったとして、50代の男の会社員が東京都の迷惑防止条例違反などの疑いで逮捕されました。

このとき、被害者の女性が活用したのが、警視庁が開発した「Digi Police(デジポリス)」と呼ばれる防犯アプリでした。

住んでいる地域の犯罪の情報などを把握できるほか、電車内での利用を想定し、ワンタッチで「痴漢です 助けてください」というメッセージがスマートフォンの画面に表示される機能がついています。

被害者の女性はこのアプリを使ってメッセージを表示させたほか「やめてください」という音声も流したことで、周囲の人が気づき、逮捕につながったということです。

防犯アプリには、今月から周囲の人も活用できるよう「ちかんされていませんか?」と尋ねるメッセージの表示機能も追加されました。

ダウンロード数は25日現在でおよそ54万件に上っているほか、都内だけでなく全国から問い合わせが来ているということで、警視庁は積極的に活用してほしいとしています。